「バイオメガ」第五巻、短編集「アンドソーオン」弐瓶勉

BIOMEGA 5 (ヤングジャンプコミックス)

BIOMEGA 5 (ヤングジャンプコミックス)

まさかのヒグイデ主役回を収録。この人が姫様救出みたいなネタをやるとこうなるという見本。半ば以上はギャグだが、妙に耽美なのは何故だ。

全体としては連載後半に差しかかっているのか、散発的な展開です。ただしこの人はいわゆる一般人が多数出てくる状態でここまで描写したことはなかったので、面白みはある。

東亜重工占拠から爆発の流れを覚えていると造一の気持ちまでわかる段階まで描けているが(弐瓶作品だと異常)、飛び蹴りまでしてるはっちゃけぶり。多分、そっちの方こそ描きたかったんだろう。

ところでレーフは結局どうなったんだろうなあ。

ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集 (アフタヌーンKC)

ブラム学園! アンドソーオン 弐瓶勉作品集 (アフタヌーンKC)

全編カラーという、とんでもない短編集。千円弱の値段でも買う価値あり。気になっていたプセルネタだけれども、珪素生物は名前に規則性でもあるみたいで(例:○○系××)、あるいは名前ではなく固体名なのかもしれないが、プセルはプセルでもあのプセルじゃなかった罠。

やっぱり、弐瓶ワールドとでも言うものがあって、それを複合的に描写するスタイルなのだと思う。本人もそれ以外にあれらを描く方法が無いのか。たまにはっちゃける辺り、可能性はある。