例大祭詳細

会場まで

5時前

池袋、高速バス降り場に到着。雨宿りしながら煙草を吸うアンちゃんが駅員に注意されるのを見て、一昔前を思い出す。自分はそんなことやってなかった、なんてことは言い切れない。この感慨が今後の全てにあてはまることに。

8時前後

気付いたら国際展示場前にいました。

あれ? 本当なら飯でも食ってのんびりしてから「うへえ、列長いなあ」とか苦笑いしながら並ぶつもりだったのに。

そう、たしか始発に急ぐ人達を見て、とりあえず有楽町線のホームまで行くかと思っていたら「いやいや行ける内に行っておかないと迷うかもしれないしな」と電車に乗り込んだんですよ。

我ながらなんというチキン! しかしこれが英断でした。

9時

展望付近まで来られて、我ながらびっくり。かなり早い段階で来たのだと再確認する。そこでふと列を振り返ると、恐ろしいことになっていました。

列そのものもさることながら、傘を差した人が多い。即売会は合羽持参(傘は遠慮してね!)と教えられて育った身としては、かなり異様な光景に映りました。携帯ゲーム機を止めれば、合羽で十分大丈夫なんじゃないでしょうかね。ええ。

隣の方が傘を忘れたようなのでとりあえず内側に誘導するとかいうことをしつつ、みんなで雨風に耐えること一時間強。会場の数十分ぐらい前には建物の中に入れました。もう少し来るのが遅かったら、依然外にいたことは明白。体調面で未だに少し不安な私としてはラッキーでした。

10時

開場! カタログを高らかに掲げ、全員で大行進。

この時点での私は後ろの列が更に酷いことになっていたことは知りません。後で打ち上げのときに入場規制のことを聞くなどして、びっくりしたものです。中にいた身からすると、あそこで入場規制が無かったら、確実に人が何人か怪我をするか倒れていたと思います。

即売会は少しの気遣い、当日どたばたしたらスタッフに迷惑がかかるからカタログとか必要なものは早めに買おう、傘は周りの人に当たって危ないだろうな、そういった諸々で成り立っていますから、その観点から言えば、スタッフ側の対処は総じて妥当なものばかりだったと思います。

入場後

EnHANCE HEARTへ

残0抱え落ちに顔を出す前に「とにかく大ファンの六羽田さんの新刊だけは手に入れる!」との想いから、EnHANCE HEARTへ先ず直行。列はほとんど無く、すんなり買えました。これからも頑張ってください、と言って去ろうとしたら、何故か私のPNが音読される。げっ、名札もう着けてた! 咄嗟に軽く会釈をして遁走。かなり怪しい人になってしまいました。とほほ。後になって考えてみたら、別に恥ずかしいことでもなかったんですけどねえ。

残0抱え落ち

EnHANCE HEARTからだと出入り口のある中央通路を横切らないと残0にはたどり着けませんが、既に恐ろしい人混み。しかし立ち止まったり方向転換したりは迷惑ですから、同じ進行方向の人を見付けて背中に張り付きました。肩提げバッグはもう少し小さいものにしておけば良かった。もし痛い思いをしてしまった人がいたらと思うと、猛省。

さて、いよいよ顔合わせ。それぞれの印象などについては後で一挙に書きますが、乳脂固形分さんに挨拶している間にも本がどんどんと手に取られます。とりあえず私の分だけ受け取り、そるあーすさんもこの場を離れているとのことだったので、一時退避。

柚子桃ジャムへ

もう一つの参加誌の主催である柚子桃さんの所へ。んが、これまた中央通路を(略)。ルートを完全に失敗しているように思われるかもしれませんが、柚子桃ジャムの出版物の性格などを考えると、顔を出すのは早いより遅い方が良いだろうと判断しています。

案の定、スペースは大盛況。一応は声だけかけて、これまた一時退避。

ここで大問題発生。今まで何度か経験してきた、ビッグサイトの混み方じゃなくなっていました。人に押されながら思考をまとめ、一度外に出ることに。

考えることは同じというやつで、会場前の通路には難民キャンプさながらの座り込む人々の光景が。隣のホールではアンジェリークのイベントがやっていたのですが、あちらの方に迷惑がかかっていなかったことを祈ります。

とはいえ、迷惑は明らかにかかっていました。確認した限りでは、先ず例大祭の会場ではないことをスタッフの方が叫んでいました。展望に出たいコスプレイヤーの方々も通り辛そうでしたし。まあ、ここら辺はまだお互い様だとは思いつつも(他のイベントでも見たことのある光景だったので)、少しだけ残念な気持ちに。

展望はもうほとんど雨が上がっていましたので、外で深呼吸や軽い屈伸運動をするなどしてから再び入場。

柚子桃さんにちゃんとした挨拶を済ませ、ほくほくする間も無く、人混みに呑まれます。ここからは明確な意思は働かず、カタログを見ては移動、知った人を見付ければ挨拶をするといったようなことを繰り返します。

雑感
  • 石切場の行列付近は死にかけました。押さないで。人数が人数なので仕方ないかもしれませんが
  • とにかく壁に近付けない。近付くこと即ち圧迫(転じて私のバッグが人に直撃する可能性が出始める)だったため、壁サークル回りは全て諦めました
  • 一緒に押しつ押されつの状態だった人らが、某紙袋について会話。みんなそれぞれ楽しんでいるのかもなと思い、それなりに良い気分に
  • 会場を出たり入ったりすること、八回超。いくらなんでも退避スペースが無さ過ぎる。通路すら座り込みで待避所の用を為さないのが致命的で、展望に出なければなりませんでした。疲れたら座りたくもなるし、待ち合わせの都合もあるから仕方ないと思いますけど、十分したら移動するぐらいはしてほしかった。時間を空けても、顔ぶれが変わっていない
  • 十歳前後の子どもの姿を見て、青ざめる。保護者同伴なら良いというものじゃないだろう。その親らしき人が少し離れた場所にいるのもどうかと思います。手ぐらい繋いでください
  • 何故か通路の椅子に夫婦らしいお祖父ちゃんとお婆ちゃんがいらっしゃった。観光に展示場まで足を運んだのか、奇縁でもあるのか。「ゆっくりしていってね! 今動くと危ないから!」と心中で祈る
  • 何度かカップ珈琲で休憩。ここは男子更衣室の傍だったため、目の前を色々な人が通り過ぎました。特に、文の一本下駄コスには気概を感じました。周囲の弁によるとその状態で走ったりもできたそうで、人間の可能性に希望を見出す。文コスは結構な人数がいたようで(私が確認しただけでも四人はいたはず)、見た人によって証言が異なっているのがまた面白い
  • スタッフの活躍がそこかしこで目に留まる。運営側のキャパを上回っているのは見ればわかる状態で、あれらの行動は涙が出そうでした。まあ私みたいなチンピラに声をかけられたら迷惑でしょうから、お疲れ様ですの一言は我慢
そして閉会

アフターイベント中止、フリー入場解禁などを経て、いよいよ閉会時間が迫りました。残0へ移動し、まだ顔を合わせていなかった方々に挨拶。

ここで半ば合流を諦めていた雅さんと合流。何でも私に教えた携帯電話の番号が間違っていたとかで、道理で繋がらなかったわけです。留守番電話に二回ぐらい吹き込んでしまったんですが、それを聞いた方が気味悪がったらと思うと、申し訳ないやら恥ずかしいやら。

一時解散後、雅さんと一緒に駅へ向かう途中、大きな拍手が頭上から降ってくる。ああ、終わったんだなあ、と頭の上で二拍して、締め。

打ち上げ

岳さんと合流し、喫茶店で歓談。これはほとんど時間が無かったため、残0の打ち上げ後にまた会うことに。

打ち上げについては内輪も内輪の話になるので具体的な参加メンバーなども含めて極力省きますが、IRCのメンバーについてだけ。特筆に当たることだけですので、省いてしまった人は我慢してください。

乳脂固形分さん

技術屋だということを念頭に置いていればともかく、最初はラフさに驚きました。打ち解けた後はお互い予想通りのことになりましたがね

そるさん

予想の裏の裏。あんたが黒幕か! ところで言われるまで本当に「司馬さんの作品が読めるのはうちの本だけ! ってできなかったじゃないですか!」については気付きませんでした。もっと早く言おうよ!

峰下さん

何でか知らないが一番よく話した気がします(笑)。

ルドルフさん

落ち着け。おっぱい

世界爺さん

あー、うん。若さだなあ、と。私も頑張ろう

美鈴さん

お疲れ様でしたというのが先ずありますが、テーブルの仕切り方が上手くて、流石でした

たくずぃーさん

私は自分の所のテーブルで落ち着いてしまったものだからあまり話せませんでしたね。気さくな方で楽しかったです

その後

打ち上げ会場から抜け、岳さんらと再び合流。

「もう四年ですか」
「いやいや、それを言ったらもう十年ってなもんです」
「長いですよねー。共通点ほとんど無いのに」

この人らと続いている理由がよくわかった気がしました。友人としてお互いを見られているんだな、と。

行きよりもずっと安寧な気持ちで、高速バスに揺られたのでした。