我が母校のドラマの多さは異常

唐突に忘れていたことを思い出した。喧嘩をしたときのことだ。

そりゃまあ私も血気盛んだったから、先輩とかに殴られたり窓の下に落とされたりしたわけで、どういう経緯だったかまでは覚えていないけれども、内容としてはこうだ。

その日、私は顎が痛くて苛々していた。たしか顎関節炎だかで、治療は終わったんだけどイマイチしっくりこない感じだった覚えがある。

で、そんな状況なもんだから恐らくつまらないことで喧嘩になったんだろう。このとき私は顎にフックをもらったわけだが、なんとその拍子に顎が噛み合った。

「あーりがとー!」と叫びながらパンチを繰り出す阿呆と化した私を、相手は当然の如く気味悪がり、引き分けというか有耶無耶のまま終わった。

こうして叙述していてもわかるが、漫画でもそうそうありえないことが起こっている。しかし顎の疾病の大半はストレスが原因だとも聞いているから、フックによる直接的な衝撃が何かのきっかけになったとも考えられる。

なお私が経験した史上最大の決戦は某友人による鉄パイプ無双だったが、これは私の手柄ではないので却下。

私と兄の兄弟喧嘩で最も壮絶だった、新聞紙炎上事件が恐らく最高のものだろう。つまり私は兄以上の強敵を人生で見付けていない。

ふと疑問を覚えたが、よくよく考えてみると仲間内は喧嘩沙汰になったことが無い。これが一番の謎かもしれなかった。