ToHeart2 XRATED及びAnother Daysまとめ

以下の記事はここ二週間でクリアしたToHeart2 XRATED及びAnother Daysの感想となっています。ただし、これらは最後のAnother Daysに関する部分以外は自前掲示板のスレに連日書いてきたもので、段落ごとの繋がりがおかしくなっている場所があります。まあプレイ後の感想としてわかりやすいと思うので、そのまままとめて転載しておきます。

本文。

ここのところ、ぼちぼちToHeat2関連のものをやってるんですが(これもシンザンのおすすめによる)、ようやっと姫百合姉妹の中盤まで終わりました。何だか前作の「へへへ、俺は気に入った女ならとにかくストーカーしちゃうような男なんだぜ?」みたいな主人公を知っていると苛つくこと請け合いの展開が多かったですが……委員長シナリオで一人悶絶しとった。

ところで瑠璃の喋り方聞いてると名古屋の伯母や従姉を思い出す……まあ、関西の方には「名古屋は関西と違う!」という意見もありましょうが。

……瑠璃可愛いな。

やたらとタマ姉タマ姉言われていたからどんなに凄いかと思ったら、本人のシナリオは作品中で一番つまらなかった。

シナリオで一番良かったのは……あえて決めたいほどのものは無かった。盛り上げ方は丁寧なものの、徹底してないんですよね。元がエロ用じゃないからエロシーンもおまけ以上のものでなかったですし。ささらはX用の新規だからどうかと思いましたが、これも期待はずれ。ただし演出面ではいくつか良かったのがあって、由真のラストシーンは印象に残った。ただなあ、あれなら映画やドラマのが迫力あるので……ゲームでああいうやり方したってことで評価したい。

んまー、この時代に、あまつさえゲームで、どんな恋愛劇をやれば満足するのよあんたら、って話はわからんでもない。

キャラゲーとしては文句なしの出来でしたよ。特に愛佳シナリオは「あんたが大将(と書いてヒロインと読む)」。ただ、ヤックとヤクドのネタは委員長だからってことで仕込んだサービスだとはわかるんですが……あのね、そんな安くないよ、委員長ファン、と私は言いたい。ええ、私は保科委員長ファンです。今も。

さて、個人的な趣味でいえば、瑠璃がレイアース海の声ってこともあってか、耳が楽しかったなあ。他のシナリオだと音声飛ばすことが多かったのに、わざわざ演技が終わるまで待ってました。世代ってのは怖いねえ。んまあ、肝心のシナリオは、はじるす思い出して複雑な心境でプレイしていましたが……。

全体的な印象としては、よく出来たゲーム。ゲーム、ってのは一応褒めてます。1にあったゲーム的要素がちゃんと残っていた。例えばそれはCGを集めるってことじゃなくて、一人のシナリオが終わると気になった要素が新しく探れるようになって、それがまた新しいキャラの話へと繋がる辺り。攻略のガイドラインとか見る限り、何種類かのグループに分けたようですね。そこら辺は流石にリーフといったところでしょうか。

Another Days

郁乃シナリオは良かったなあ。筋自体はありきたりながら、リーフらしさ炸裂、ってな印象が強く、ポイント高い。他はまあファンディスク的作風ってことで仕方ないけど(猪名川とかもたしかそんなんだったし)、ここだけでもノベル形式にしてほしかった。

キャラとしてはシルファが文句なしに良かったなあ。ああいう他のシナリオでもさりげなく絡んでくるキャラは美味しい。美味し過ぎる。その点でタマ姉とかが駄目な模様。まー先輩とかも。

以上に述べた点について補足しておくと、私は兄弟や姉妹を扱った作風に熱心な傾向があるため、あてにならないかもしれません。

んまー、これまでに色々やったけど、やっぱり脇役がつまらないゲームは面白くないんだよなあ。それとは別に、シルファは本人の魅力も十分にあって、大満足。まあ、セリオとは比べられないんですが、こういうことばかり言っていてもつまらないよね。

ソフト全体を見てみると、エロゲーらしいエロゲーだったんじゃないかな。最初からエロゲーとして作ってあるのがよくわかる。ただ、なんでノベル形式じゃなかったのだろう。前述したように、よりファン向けに作ってあるからだろうけれど……それにしてはテキストに変わり映えが無いんですよね。単に読みにくいだけだった。

それにしてもタカ坊の性格、何とかならないのかなあ。いや、主人公なんだからほいほい変えられても困るんですけど、シナリオによってもっと振れ幅があっても良かったと思うんですよ。違った言い方をするなら、シナリオごとの展開に差がほとんど無い。これは本編の方がより顕著。その点で、ルーシーシナリオとかはさっぱりしてて良かったな。Anotherだとよっちとかが該当する。

お世辞にも魅力あるテキストとは言えない上に、運が悪いとほとんど似たような葛藤を連続で見続けることになる。正直、半分は楽しめたけど残り半分は苛々しっぱなしでした。確かに恋愛物なんだからプレイヤーがやきもきするのは当然なんだけど、「どうなっちゃうんだ!」とかじゃなく、「またかよ!」っていう気分にさせてしまうのは、どうなんだろうね。

なおプレイ中に私が苛々し過ぎて座布団を投げた回数、凡そ十回。こんなに苛々したゲーム、初めてだわ……。

で、私なりに分析してみてわかったのだけれど、雄二のキャラが中途半端な所為だと思われる。友人としても脇役としても男役としても助っ人としても憎まれ役としても、とにかく中途半端。「そこでタカ坊殴ろうよ!」っていうような状況ですら「仕方ねえなあ」とかで済ませる。なんだそりゃ! ふざけてんのか! おまけに、ちゃるシナリオじゃただのトラブルメーカーになってるし、っていうかありゃねえよ。酷すぎる。よくあれで友人続けられるな。そこだけ唯一、タカ坊を尊敬するね。

本編とかAnotherを通した感想としては、「リーフの作風が好きでない場合、あまりおすすめできない。ただし、値段分の価値はある」ってところでしょうか。んまあ、私がやきもきした点を他の方もそう感じるとは限らないわけで、私が偏屈な部類であることも考慮すると、秀作ではあるんじゃないかな。

けどさあ、新規ユーザーにはとてもじゃないけど勧められないわ。リーフって今はこういうのしか出せないの? 天いな以来手を出してなかったんだけどさ。

シルファが可愛かったから良いけどね、とかそういう風に片付けておく。