真の無能とは責任を取らないことだろう

都での救急受け入れ拒否による死亡事件について。

誰が悪いって言ったら、この場合まず、受け入れを拒否した現場の人間が悪いだろう。「医師不足が原因」は医療全体の問題に共通していることで、今回のように患者の救急受け入れの仕組みが整えられていたにも関わらずそれが機能しなかったのなら、現場の認識不足が第一に責められても仕方がない。というか、そうでなくば医療に従事する人達を信頼していた側はどうすれば良いのか。浮かばれないにもほどがある。それとは別に、仕組みが骨抜きになった責任というのがあるけれど、これこそが厚生労働省や都が責任を持つ部分だろう。

また、結果論だけで処断はできないというのも確かだが、これは当座の責任の在処を明確にしてから、調査がよくされた上で審議されるべきで、何事も段階がある。現場切り捨てについて構わないと言うのではない。

いずれにしろ、現場は必死にやっている、が全ての人に通じるなら、不幸は不幸と思われなくなる。