第91回甲子園大会、終了

多少どたばたしたが、理想的な状況で決勝をテレビで見ることができた。

中京は打つも守るも投げるも、全て理想通りだった。中京には誉める所しか見つからない。あれに二アウトから迫った文理が異常だったろう。点差では見られない実力差が、確かにあった。

文理は実力以上のことをしていたからあのファーストでのエラーが出たし、そうした部分がまた、猛追に繋がった。甲子園が夢を見せたのだと思う。「準優勝おめでとう」という言葉が、けっして嫌味にはならない。そんな頑張りだった。殊、伊藤君の精神力には頭が下がる思いだった。

印象的だったのは中京の堂林君で、よく励まされる形で投げていた。最後はマウンドを降りていたとはいえ、感極まったようだった。

今大会全体を顧みるなら、どれほどの好投手を抱えていても、甲子園においてはあれほどの点数を奪われてしまうのだということをよく実感させられる内容だった。内野の指導の徹底を今後は図っていくべきなのだろうか。考えさせられた。

ところで、今もインフルエンザに罹患しているだろう出場選手の子らには、よく養生してもらいたいと思う。

みなさん、良い大会をありがとう。

さて、気になっていることがあって、甲子園戦国時代と言われる昨今にあって、各学校の遠征費などの負担が急速に増している。勝つ度に修学旅行並の費用が飛ぶといえば、想像に難くないと思う。実際にはそこに準備費他、日頃からのものが重なる。そこら辺について、今のように誰もが甲子園の切符を掴める時期だからこそ、頭に留めておきたい。